大人の振る舞い「数え年」を考える
私は数年前から「数え年」で歳をとるようにしている。
たまたま聴いていたTBSラジオのコラムで堀井憲一郎氏が語る「数え年」の考え方に深く感銘を受けた。
それまで「数え年」なんて年寄りが使う習慣と言うか… ん~ 理解していなかったと解った。
江戸時代の庶民には誕生日を祝う風習はなく元日にみんな一斉に歳をとったとのこと。
新年を迎えてメデタイ 新しい年(歳)を祝うのが正月だったと…
だから私は新年を迎えた時に誕生日先取りで歳をとるようにしている。
「今年39歳になる」と…
コレを現代の大人社会に当てはめれば大人の大人っぽい振る舞いにつながると力説されていた。
例えば… なんでもないビジネスの場面や他愛もない話、会社の仲間との食事や飲み会で「あっ!オレ今日、誕生日」なんて言われたら正直、困りませんか?
当人は単に祝ってほしかったり…偶然を装ったりとチョットした話題提供のつもりかもしれないけど、何の準備もない場面やよく知らない人からイキナリ言われたら困るしシラケることが多い。
居酒屋の誕生日サービスなど…お得感を共有できたりと利害関係が一致する場合は「誕生日」を活用するのもアリかもしれないが、基本的に家族以外の他人にとって何の関係も興味もないのが誕生日だったりする。
会社や社会の上下関係で年齢は興味があっても誕生日に興味はない。
(私が)言いたくても人前で誕生日アピールしない大人力を身につけた瞬間だった。
でも、祝ってくれる家族や親しい方がいることに感謝は忘れない。
因みに誕生日と満年齢が普及したのは戦後から(この約60年)らしい…